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採用動画を外注する前に確認した...

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著者:庄司 優 公開日:2026/5/18 07:50

採用動画を外注する前に確認したいこと|映像制作会社選びで失敗しないポイント

採用動画を作ろうと思ったとき、多くの人事担当者が最初に考えるのは、

「どこの映像制作会社に頼めばいいんだろう」

ということだと思います。

採用動画、会社紹介動画、社員インタビュー動画、1日密着動画、SNS用ショート動画。
いろいろな制作会社があり、料金もかなり幅があります。

30万円くらいで作れる会社もあれば、100万円以上かかる会社もあります。
撮影だけ対応する会社もあれば、企画から入る会社もあります。
おしゃれな映像が得意な会社もあれば、採用や広報の文脈まで整理してくれる会社もあります。

正直、初めて発注する側からすると、かなり分かりにくいと思います。

ただ、映像ディレクターとして採用動画の相談を受けていて感じるのは、制作会社選びで大事なのは、単に「映像がきれいかどうか」だけではないということです。

もちろん映像のクオリティは大事です。
でも、採用動画の場合はそれ以上に、作る前の整理にどれだけ付き合ってくれるかがかなり重要です。

この記事では、採用動画を外注する前に、人事担当者が確認しておきたいことを整理します。


採用動画の外注でよくある失敗

採用動画の外注でよくある失敗は、制作会社の技術が低いことだけではありません。

むしろ、映像としてはきれいにできているのに、採用活動の中で使いにくい。
こういうケースがあります。

たとえば、以下のような状態です。

  • 会社紹介動画っぽくなりすぎた

  • 求職者が知りたい情報が入っていない

  • 社員インタビューがありきたりな内容になった

  • 完成したけど、どこで使えばいいか分からない

  • SNS用にも使いたかったが、長すぎて使いにくい

  • 社内確認で意見が割れて、修正が増えた

  • 見積もりの範囲外が多く、追加費用が発生した

こうした失敗は、撮影や編集の問題というより、発注前のすり合わせ不足から起きることが多いです。

採用動画は、ただ撮影して編集すれば完成するものではありません。
誰に見せるのか。
何を伝えるのか。
どこで使うのか。
どんな不安を減らすのか。

このあたりを制作会社と一緒に整理できるかどうかで、完成後の使いやすさが変わります。


採用動画を外注する前に確認したい5つのこと

採用動画を制作会社に相談する前に、まずは以下の5つを確認しておくと進めやすくなります。

  • 動画の目的

  • 見せたい相手

  • 活用場所

  • 制作会社の対応範囲

  • 見積もりに含まれる内容

順番に整理します。


1. 動画の目的は何か

まず確認したいのは、採用動画を作る目的です。

ここが曖昧なまま制作会社に相談すると、提案内容もぼやけやすくなります。

採用動画の目的には、たとえば以下のようなものがあります。

  • 応募数を増やしたい

  • 会社説明会で印象を残したい

  • 採用サイトの情報量を増やしたい

  • 仕事内容を分かりやすく伝えたい

  • 職場の雰囲気を見せたい

  • 内定辞退を減らしたい

  • 入社後のミスマッチを減らしたい

  • 若手社員のリアルな声を届けたい

  • 求人票では伝わらない魅力を見せたい

目的によって、作るべき動画は変わります。

たとえば、応募前の認知を広げたいなら、短く分かりやすい動画やSNS用動画が合うかもしれません。

仕事内容をしっかり伝えたいなら、1日密着動画や職種紹介動画が向いています。

内定辞退を減らしたいなら、社員のリアルな声や入社後の流れが分かる動画の方が合う場合があります。

採用動画は、目的が決まると構成も決めやすくなります。

逆に、目的が曖昧なまま「とりあえず採用動画を作りたい」と進むと、完成後に使いどころが分かりにくくなります。


2. 誰に見せる動画なのか

次に大事なのが、誰に見せる動画なのかです。

同じ採用動画でも、新卒向けと中途向けでは内容が変わります。

新卒向けの場合

新卒向けの採用動画では、以下のような情報が求められやすいです。

  • 職場の雰囲気

  • 若手社員の声

  • 入社後の成長イメージ

  • 研修やフォロー体制

  • 先輩社員との関係性

  • 学生時代とのギャップ

  • 入社前に不安だったこと

新卒採用では、仕事内容の詳しさだけでなく、ここで働いていけそうかという安心感も大切です。

中途向けの場合

中途向けでは、より具体的な情報が必要になります。

  • 仕事内容の詳細

  • 任される役割

  • 裁量の大きさ

  • 評価やキャリア

  • チーム体制

  • 働き方

  • 前職との違い

中途採用の場合、求職者は他社と比較しながら見ています。

そのため、ふわっとした雰囲気よりも、実際の業務内容や働く環境の具体性が重要になりやすいです。

未経験者向けの場合

未経験者向けなら、不安を減らす内容が必要です。

  • 最初に覚える仕事

  • 先輩のフォロー

  • 入社後の流れ

  • 未経験から活躍している社員の声

  • つまずきやすいポイント

  • どんな人が向いているか

未経験者は、「自分でもできるのか」を気にしています。

その不安に答えられる動画にすると、応募前の心理的なハードルを下げやすくなります。


3. 動画をどこで使うのか

採用動画は、使う場所によって作り方が変わります。

活用場所を決めずに作り始めると、完成後に使いにくくなることがあります。

主な活用場所は以下です。

活用場所

向いている動画

採用サイト

社員インタビュー、1日密着、会社紹介

会社説明会

短めの会社紹介、オープニング動画

求人広告

興味喚起用の短尺動画

SNS

ショート動画、社員紹介、日常紹介

面接前

職種理解を深める動画

内定者フォロー

入社後の流れ、社員メッセージ

合同説明会

印象に残るダイジェスト動画

たとえば、採用サイトに載せる動画なら、ある程度じっくり見てもらえる前提で作れます。
社員インタビューや1日密着のように、少し深い内容も合います。

一方で、SNS用なら最初の数秒で興味を持ってもらう必要があります。
採用サイト用の長尺動画をそのままSNSに流しても、なかなか見られないことがあります。

説明会用であれば、長く説明するよりも、会場の空気を作る役割として短めにまとめる方が使いやすいです。

動画は、どこで使うかによって正解が変わります。

制作会社に相談するときも、
「採用サイトで使いたい」
「説明会の冒頭で流したい」
「SNSにも展開したい」
という活用場所を伝えておくと、提案内容がかなり具体的になります。


4. 制作会社の対応範囲を確認する

採用動画を外注するときは、制作会社がどこまで対応してくれるのかを確認した方がいいです。

制作会社によって、対応範囲はかなり違います。

たとえば、以下のような違いがあります。

  • 撮影と編集だけ対応

  • 企画構成から対応

  • インタビュー質問の作成まで対応

  • 撮影当日のディレクションまで対応

  • ナレーション原稿まで対応

  • 採用サイトやSNSでの使い方まで相談可能

  • 提案前の壁打ちから対応

採用動画の場合、特に大事なのは企画構成とヒアリングです。

ただ社員にインタビューするだけなら、動画としては成立します。
でも、質問設計が浅いと、よくある回答ばかりになってしまいます。

たとえば、

「職場の雰囲気はどうですか?」
「仕事のやりがいは何ですか?」
「入社理由を教えてください」

こうした質問も必要ですが、これだけだと少し弱いです。

採用動画として使いやすくするなら、もう少し踏み込んだ質問も必要です。

  • 入社前に不安だったことは何ですか?

  • 実際に働いてみて、良い意味でギャップだったことはありますか?

  • 最初につまずいた仕事は何ですか?

  • それをどう乗り越えましたか?

  • この仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?

  • 逆に、入社前に知っておいた方がいいことはありますか?

こういう質問を設計できるかどうかで、社員インタビューの内容はかなり変わります。

制作会社を選ぶときは、映像の見た目だけでなく、採用動画として何を聞き出してくれるかも見た方がいいです。


5. 見積もりに含まれる内容を確認する

採用動画の見積もりは、制作会社によって書き方がかなり違います。

金額だけを見て比較すると、あとでズレが起きることがあります。

確認したいのは、以下のような内容です。

  • 企画構成費は含まれているか

  • 撮影は何名体制か

  • 撮影時間はどれくらいか

  • カメラは何台か

  • インタビューは何名まで対応できるか

  • 編集本数は何本か

  • 動画尺は何分想定か

  • テロップはどこまで入るか

  • BGMや効果音は含まれるか

  • ナレーションは含まれるか

  • 修正回数は何回までか

  • 短尺動画への展開は含まれるか

  • 交通費や出張費は別か

たとえば、同じ「採用動画30万円」でも、内容は全然違うことがあります。

  • 撮影半日なのか、1日なのか

  • 1名体制なのか、2名体制なのか

  • インタビューのみなのか、仕事風景も撮るのか

  • 1本納品なのか、複数本納品なのか

  • 企画構成が入っているのか、撮影編集のみなのか

金額だけを見るのではなく、何が含まれているかを見ることが大切です。

採用動画は、安ければいいというものでもありません。
ただ、高ければ必ず良いというものでもありません。

大事なのは、目的に対して必要な内容が見積もりに入っているかどうかです。


制作会社を選ぶときに見たいポイント

採用動画の制作会社を選ぶときは、以下のポイントを見ると判断しやすくなります。


採用動画の実績があるか

まずは、採用動画の実績があるかを確認します。

ただし、実績を見るときは、映像がきれいかどうかだけでなく、以下も見た方がいいです。

  • 求職者に何を伝える動画なのか分かるか

  • 社員の言葉が自然か

  • 仕事内容が伝わるか

  • 会社紹介だけで終わっていないか

  • 見た後に働くイメージが湧くか

採用動画は、映画のようにかっこよければいいわけではありません。

求職者が見たときに、会社や仕事を理解しやすいかが大切です。


企画前の相談に乗ってくれるか

採用動画は、最初から内容が固まっていないことも多いです。

「社員インタビューがいいのか、1日密着がいいのか分からない」
「会社紹介動画と採用動画の違いが曖昧」
「説明会にも採用サイトにも使いたい」
「社内で意見がまとまっていない」

こういう段階から相談できる制作会社の方が、結果的に進めやすいです。

逆に、こちらが決めた内容をそのまま撮るだけだと、制作途中でズレが出ることがあります。

採用動画では、撮影前の整理がかなり大事です。


人事・現場・経営層の意見を整理できるか

採用動画は、関係者が多くなりやすい制作物です。

人事、現場、経営層、広報。
それぞれ見ているポイントが違います。

  • 人事は、求職者目線を大事にしたい

  • 現場は、仕事内容を正しく伝えたい

  • 経営層は、会社としての見え方を大事にしたい

  • 広報は、ブランドイメージを気にする

どの意見も大事です。

ただ、全部をそのまま入れると、動画の軸がぶれます。

制作会社には、こうした意見を聞いたうえで、動画として整理する力も必要です。

「全部入れましょう」ではなく、
「今回の目的なら、ここを優先した方が良いです」
と言えるかどうか。

ここは、制作会社選びでかなり大事なポイントです。


トラストスタジオで大事にしていること

トラストスタジオでは、採用動画を作るときに、いきなり撮影内容から決めることはあまりありません。

まずは、以下のようなことを整理します。

  • なぜ動画を作るのか

  • 誰に見せる動画なのか

  • 採用活動のどこで使うのか

  • 求職者に何を伝えたいのか

  • 今の採用活動で何に困っているのか

  • 社内でどんな意見が出そうか

  • 予算内でどこまでできるか

私自身、もともと営業の仕事をしていたこともあり、最初の打ち合わせでは要件整理をかなり大事にしています。

動画制作というと、撮影や編集のイメージが強いかもしれません。
でも、採用動画は作る前の整理で仕上がりが大きく変わります。

「どんな動画を作るか」よりも、
「何を伝えるべきか」
「どこで使うべきか」
「誰の不安を減らすべきか」
を一緒に考えることが大事だと思っています。

トラストスタジオでは、採用動画、会社紹介動画、社員インタビュー、1日密着動画などに対応していますが、単に撮影・編集するだけではなく、企画前の整理から一緒に進めることを大切にしています。


まとめ:採用動画の外注は、制作会社選びより前に目的整理が大事

採用動画を外注するとき、どの制作会社に頼むかはもちろん大事です。

ただ、その前に整理しておきたいことがあります。

  • なぜ動画を作るのか

  • 誰に見せるのか

  • どこで使うのか

  • 何を伝えるのか

  • どんな不安を減らすのか

  • 見積もりに何が含まれているのか

ここが整理できていると、制作会社との打ち合わせもスムーズになります。

採用動画は、ただ映像を作るだけではなく、求職者に会社や仕事を理解してもらうためのものです。

きれいな映像を作ることも大事です。
でも、それ以上に大事なのは、求職者にとって必要な情報が入っていることです。

まだ内容が固まっていない段階でも、制作会社に相談して大丈夫です。

むしろ、
「社員インタビューがいいのか、1日密着がいいのか分からない」
「採用サイトで使う動画を作りたいけど、何を入れるべきか迷っている」
「見積もりの違いが分からない」
という段階から相談した方が、動画の方向性は整理しやすくなります。

採用動画の外注で失敗しないためには、制作会社を探す前に、まずは目的と使い方を整理すること。

そこから始めるのが良いと思います。

この記事の著者

庄司 優

株式会社トラストスタジオ代表取締役。動画プロデューサー・ディレクター。採用動画や企業のYouTube活用に関する情報を発信中。

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