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動画制作で確認したい著作権・肖...
制作進行
著者:庄司 優 公開日:2026/8/6 23:00
動画制作で確認したい著作権・肖像権|企業担当者向け実務チェック

企業動画の権利確認では、音楽や写真の著作権だけでなく、出演者の肖像、施設、商品ロゴ、パソコン画面、資料、撮影素材の利用範囲まで整理します。公開後に差し替えが必要になると、編集や配信を止める負担が生じるため、企画・撮影・編集の各段階で確認することが重要です。
本記事は一般的な実務整理を目的としています。個別案件の法的判断が必要な場合は、法務担当者や専門家へ確認してください。
動画制作で扱う主な権利
対象 | 主な確認事項 |
|---|---|
音楽・写真・映像 | 利用許諾、媒体、期間、地域、改変の可否 |
出演者 | 撮影同意、公開先、利用期間、二次利用 |
ロゴ・商品 | 自社・他社の表示、ブランドガイドライン |
施設・美術品 | 撮影許可、公開可否、背景への映り込み |
制作データ | 完成動画、撮影素材、編集データの利用範囲 |
企画段階で決めること
公開媒体、利用期間、対象地域、広告配信の有無、短尺版や静止画への展開を決めます。同じ素材でも、自社サイトだけで使う場合と広告・展示会・採用媒体へ広げる場合では必要な許諾が異なることがあります。
撮影前に確認すること
出演者の同意
社員、顧客、来訪者など、個人が識別できる形で映る人について、公開目的と範囲を説明します。退職や契約終了後の扱い、利用期間、編集や短尺化の可否も社内ルールに沿って整理します。
撮影場所と映り込み
施設管理者の許可を取り、第三者の顔、名札、書類、ホワイトボード、パソコン通知、他社ロゴ、ナンバープレートが映らないよう準備します。
支給素材
社内で保管している写真や過去映像でも、撮影者や購入元の利用条件を確認します。「自社が持っている」ことと「自由に動画へ使える」ことは同じとは限りません。
編集段階で確認すること
音楽・効果音・写真の購入条件を記録する
仮素材が最終版へ残っていないか確認する
映り込みを拡大して確認する
出演者名、肩書、商品名の表記を確認する
引用が必要な場合は出典と範囲を確認する
公開媒体ごとの納品物を確認する
初稿確認では、表現の好みより先に事実と権利を確認します。進め方は動画制作の修正指示の出し方も参考になります。
制作会社と合意したい素材の扱い
完成動画の利用範囲に加え、撮影した未使用素材、編集可能な元データ、静止画切り出し、将来の再編集を誰が行えるかを確認します。保管期間と受け渡し方法も決めておくと、二次利用時の判断が早くなります。
公開前チェックリスト
出演者へ公開目的と媒体を説明した
施設と撮影場所の許可を確認した
音楽、写真、映像素材の利用条件を保存した
個人情報と機密情報の映り込みを確認した
広告、短尺化、静止画利用の可否を確認した
素材と元データの扱いを制作会社と合意した
法務確認が必要な項目を分けた
権利確認は素材の入手経路ごとに行う
動画内の素材は、写真、映像、音楽、イラスト、書体、ロゴ、施設、出演者など種類が多く、それぞれ確認先が異なります。「社内に保存されていた」「インターネットで見つけた」という理由だけでは利用できるとは限りません。誰が作成し、誰から受け取り、どの条件で使えるかを素材台帳に残します。
素材 | 主な確認事項 | 残しておきたい記録 |
|---|---|---|
社員・顧客の出演 | 利用目的、媒体、期間、退職後の扱い | 説明内容と同意記録 |
写真・過去映像 | 撮影者、被写体、二次利用の可否 | 提供元と利用条件 |
音楽・効果音 | 広告利用、配信先、利用期間 | 購入履歴と規約の版 |
ロゴ・商品 | ブランド基準、第三者の表示 | 確認者と承認日 |
施設・展示物 | 撮影許可、公開範囲、背景の作品 | 施設管理者との確認内容 |
出演同意で決めておきたい範囲
出演者には、動画の目的、公開媒体、想定期間、編集の方法、社内外での二次利用を具体的に説明します。ウェブサイトだけの予定でも、採用説明会、営業資料、短尺投稿、広告への展開可能性があるなら、最初から整理して伝えます。本人が撤回を希望した場合の窓口や対応方針も社内で決めておくと、公開後の判断が速くなります。
外部へ制作を依頼するときの確認事項
制作会社が用意する音楽や素材についても、依頼企業が利用条件を把握しておくことが重要です。完成動画の所有や利用範囲、撮影素材・編集データの扱い、第三者素材の条件、再編集できる範囲を契約や発注書で確認します。
納品動画を利用できる媒体と期間
広告配信や海外向け利用の可否
短尺化、字幕追加、静止画切り出しの可否
撮影素材や編集データを受け取れるか
権利に関する問い合わせ窓口
権利関係は素材や契約によって判断が変わります。判断が難しい場合は、利用前に法務担当者や専門家へ確認してください。本記事は一般的な実務整理を目的としたもので、個別案件への法的助言ではありません。
まとめ
動画の権利確認は公開直前だけの作業ではありません。企画段階で利用範囲を決め、撮影前に出演者と場所を確認し、編集段階で素材と映り込みを点検します。確認記録を残すことで、公開後の二次利用にも対応しやすくなります。
よくある質問
社員が出演する場合も同意が必要ですか?
社内規程に沿い、少なくとも公開目的、媒体、期間、二次利用を本人へ説明して確認記録を残すことが安全です。
購入した音楽はどの媒体でも使えますか?
利用条件はサービスや契約によって異なります。広告利用、放送、複数媒体、利用期間などの条件を個別に確認します。
撮影素材を自社で再編集できますか?
契約内容によります。素材の受け渡し、保管期間、第三者素材の制限、再編集の可否を制作前に合意してください。




