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企業動画の効果測定|目的別の指...

  • 動画活用

著者:庄司 優 公開日:2026/8/8 23:00

企業動画の効果測定|目的別の指標と公開後の改善方法

企業動画の効果測定では、再生回数だけでなく、動画の目的に対応する行動を確認します。採用なら応募や説明会参加、営業なら問い合わせや商談での理解、広報なら指名検索やサイト内回遊など、視聴後に期待する変化を先に決めることが重要です。

本記事では、動画公開前に決めたい指標と、公開後に数値を読み解いて改善する方法を目的別に解説します。

再生回数だけでは判断できない理由

再生回数は接触の大きさを示しますが、誰が、どこまで見て、次に何をしたかはわかりません。少ない再生でも、対象者が最後まで視聴し問い合わせにつながる動画は、目的に対して成果を上げている可能性があります。

目的別に見る主な指標

目的

主な指標

確認したいこと

採用

採用ページ遷移、説明会予約、応募、候補者の理解

仕事内容や会社理解が深まったか

営業

資料閲覧、問い合わせ、商談化、説明時間

顧客の疑問解消に役立ったか

広報

指名検索、サイト回遊、滞在、共有

企業や事業への関心が高まったか

短尺投稿

視聴維持、保存、共有、プロフィール遷移

冒頭で関心をつかめたか

社内

視聴完了、理解度、問い合わせ減少

必要情報が伝わったか

公開前に記録する基準値

動画公開前の応募数、問い合わせ数、ページ滞在、説明にかかる時間など、比較の基準を記録します。動画以外の施策も同時に変える場合は、その影響を分けて考えます。

視聴データの読み方

冒頭で離脱が多い

対象者や動画の役割が伝わっていない可能性があります。会社名の説明から始めるのではなく、視聴者の疑問や結果を先に示します。

中盤で離脱が増える

説明が重複している、抽象的な話が続く、視覚的な変化が少ない可能性があります。章を短くし、具体的な場面や図解へ置き換えます。

最後まで見られるが行動につながらない

次に何をすればよいかが不明確な場合があります。動画末尾だけでなく、掲載ページのボタン、説明文、フォームとのつながりを確認します。

定量データと定性情報を組み合わせる

数値だけでなく、営業担当者、採用候補者、顧客、社内メンバーから「何がわかりやすかったか」「どこで疑問が残ったか」を集めます。商談で繰り返し説明している内容は、次回の短尺動画やページ改善の候補になります。

公開後の改善手順

  1. 目的と最重要指標を再確認する

  2. 基準値と公開後の数値を比較する

  3. 視聴維持と次の行動を分けて見る

  4. 定性情報から離脱理由の仮説を立てる

  5. 冒頭、尺、字幕、掲載位置の一要素を変える

  6. 一定期間を置いて再度比較する

効果測定チェックリスト

  • 動画の目的を一つに決めた

  • 視聴後に期待する行動を決めた

  • 公開前の基準値を記録した

  • 再生回数と視聴維持を分けて確認した

  • 掲載ページの導線も確認した

  • 営業・採用現場の声を集めた

  • 一度に一要素ずつ改善した

目的から逆算して測定設計をつくる

効果測定は、公開後に数字を集め始めるのではなく、企画段階で設計します。動画を見た人にどのような変化を期待するかを決め、視聴指標、次の行動、最終成果の三段階で数値を設定します。

段階

確認する内容

指標の例

視聴

対象者へ届き、内容を見てもらえたか

表示回数、再生開始、視聴時間、完了率

行動

理解や関心が次の行動につながったか

詳細ページ移動、資料閲覧、問い合わせ開始

成果

事業上の目的へ貢献したか

応募、商談、来場、社内理解、指名検索

すべての指標を追う必要はありません。最終成果を一つ、そこへ至る補助指標を二つから三つに絞ると、改善の優先順位を決めやすくなります。

比較条件をそろえて判断する

公開前後や動画の有無を比較するときは、掲載期間、広告費、対象者、ページ構成、季節要因をできるだけそろえます。複数の施策を同時に変更すると、動画の影響だけを切り分けにくくなります。数値が少ない場合も、問い合わせ時の発言、営業担当者の使いやすさ、応募者の理解度など定性的な情報を組み合わせます。

データから改善箇所を見つける

再生が始まらない場合

サムネイル、見出し、掲載位置、ページの読み込み、対象者とのずれを確認します。動画内容を作り直す前に、見る理由が伝わっているかを見直します。

冒頭で離脱する場合

会社説明が長い、結論が遅い、音声がないと理解できないなどの可能性があります。最も重要な場面や結論を前へ移し、字幕や図解で内容を補います。

最後まで見られるが行動につながらない場合

動画後の導線、行動のメリット、問い合わせの負担を確認します。視聴者が次に何をすればよいか分からない場合は、画面内と掲載ページの両方で案内します。

社内報告で伝えるべきこと

結果を報告するときは、再生回数だけでなく、目的、対象者、掲載場所、比較期間、得られた行動、次の改善案を一枚にまとめます。数字が目標に届かなかった場合も、どの仮説が否定され、次に何を試すかを示せば、制作を継続的な改善活動として評価できます。

まとめ

企業動画の効果は、再生回数の多さだけでは判断できません。目的に対応する行動を決め、公開前の基準値、視聴データ、現場の声を組み合わせて確認します。公開後の改善まで含めて設計することで、動画を継続的に活用できます。

よくある質問

企業動画で最も重要な指標は何ですか?

目的によって異なります。最終的に期待する応募、問い合わせ、理解などを決め、その手前にある視聴維持やページ遷移を補助指標として見ます。

どれくらいの期間で効果を判断すべきですか?

媒体の流入量と目的によります。短期間の数値だけで結論を出さず、公開前と同じ条件で比較できる期間を設定します。

再生数が少ない場合は動画を作り直すべきですか?

まず掲載位置、案内方法、対象者への到達を確認します。動画内容ではなく、見つけてもらう導線が原因の場合もあります。

この記事の著者

庄司 優

株式会社トラストスタジオ代表取締役。映像ディレクター。採用動画や企業のYouTube活用に関する情報を発信中。

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