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採用
著者:庄司 優 公開日:2026/5/25 03:15
1日密着動画が学生に刺さる理由|採用動画で“働くイメージ”を伝える方法

採用動画には、会社紹介動画、社員インタビュー動画、座談会動画、ショート動画など、さまざまな形があります。
その中でも、学生向けの新卒採用で特に相性が良いと感じているのが、社員の1日に密着する採用動画です。
朝の出社から、業務中の様子、先輩とのやり取り、昼休み、現場での動き、終業前の振り返りまで。
実際に働く社員の1日を追うことで、学生はその会社で働く姿を具体的にイメージしやすくなります。
これは感覚的な話だけではありません。
近年の就職活動に関する調査を見ても、学生は企業選びにおいて「仕事内容」「働き方」「職場の雰囲気」「自分が働くイメージ」を重視する傾向が強まっています。
リクルートマネジメントソリューションズの2025年卒調査では、企業選びの重視事項が「組織の特徴・環境の魅力」から「自分に合った仕事・働き方」へ移っているとされています。入社の決め手でも「やりたい仕事・職種ができる」が1位となり、過去最高の選択率になったと報告されています。
つまり、学生はもう「会社が良さそう」だけでは動きにくい。
自分がそこで働く姿を想像できるかが、かなり重要になっているということです。
学生が知りたいのは、会社説明より「実際に何をするのか」
採用動画を作るとき、企業側はつい会社の魅力をたくさん伝えたくなります。
会社の歴史
事業内容
理念
福利厚生
研修制度
社内イベント
代表メッセージ
もちろん、どれも大切です。
ただ、学生目線で考えると、最初に知りたいのはもう少し具体的なことです。
「入社したら、実際にどんな1日を過ごすのか」
「どんな人と働くのか」
「仕事中はどんな会話があるのか」
「自分でもできそうか」
「大変そうな部分も含めて、納得できるか」
このあたりが見えないと、学生は応募後や内定後に不安を感じやすくなります。
学情の調査では、インターンシップ応募前後で動画を見た場合に「志望度が上がる」と回答した学生が73.7%に上り、動画で見たい内容として「仕事内容」や「1日の流れ」など、実際に働く姿をイメージできるものが上位に入ったとされています。
この結果を見ると、1日密着動画はかなり理にかなっています。
なぜなら、1日密着動画はまさに、
仕事内容と1日の流れをセットで見せられる採用動画
だからです。
1日密着動画は「働く姿」がそのまま伝わる
社員インタビュー動画は、考え方や人柄を伝えるのに向いています。
一方で、1日密着動画は、実際の業務の流れを見せるのに向いています。
例えば、営業職であれば、
朝礼
メール確認
先輩との打ち合わせ
商談準備
お客様先への訪問
商談後の振り返り
社内での共有
1日の終わりのコメント
こうした流れを見せることで、学生は「営業職」と聞いただけではわからなかった仕事内容を具体的に理解できます。
現場職であれば、
出勤後の準備
安全確認
作業前の打ち合わせ
実際の業務風景
先輩からの指導
休憩中の雰囲気
仕事終わりの振り返り
などを見せることで、求人票だけでは伝わらない空気感が伝わります。
学生にとって重要なのは、きれいな説明よりも、
「自分がこの仕事をしている姿を想像できるか」
です。
リクルートマネジメントソリューションズの2026年新卒採用調査でも、内定受諾の決め手として「自分自身の働く姿をイメージでき、安心できるか」が重視される傾向にあるとされています。さらに、学生が就職活動中に知りたかったこととして「人間関係・職場の雰囲気」が上位に挙がっていると報告されています。
この点でも、1日密着動画は強いです。
仕事の内容だけでなく、社員同士の距離感や現場の雰囲気まで、自然に見せられるからです。
なぜ学生に刺さるのか
1日密着動画が学生に刺さる理由は、大きく分けると5つあります。
1. 仕事内容が具体的にわかる
学生は、求人票や採用サイトの文章だけでは、実際の仕事をイメージしきれないことがあります。
例えば、求人票に「営業職」と書かれていても、実際には会社によって仕事内容はかなり違います。
新規営業なのか。
既存顧客中心なのか。
個人向けなのか、法人向けなのか。
外回りが多いのか、社内業務が多いのか。
提案型なのか、ルート営業なのか。
同じ職種名でも、中身はまったく違います。
1日密着動画では、実際の業務の流れを映像で見せられます。
そのため、学生は「この仕事は自分に合いそうか」「入社後にどんな動き方をするのか」を判断しやすくなります。
これは採用側にとってもメリットがあります。
仕事内容を具体的に伝えることで、応募前の認識のズレを減らしやすくなるからです。
2. 職場の雰囲気が伝わる
学生が企業選びで気にするのは、仕事内容だけではありません。
「どんな人が働いているのか」
「上司や先輩との距離感はどうか」
「職場の空気は自分に合いそうか」
こうした情報も、かなり重要です。
ただ、職場の雰囲気は文章では伝えにくい部分です。
「風通しの良い職場です」
「若手が活躍しています」
「アットホームな会社です」
こうした言葉はよく使われますが、学生から見ると、どの会社も同じように見えてしまうことがあります。
1日密着動画では、社員同士の会話、ちょっとした表情、仕事中の空気感、休憩時間の様子などを自然に見せることができます。
これにより、
“言葉で説明された社風”ではなく、“画面から感じる社風”
として伝えられます。
Z世代の就活生を対象にした採用動画調査でも、採用動画を視聴した効果として「会社の雰囲気や社員の人柄がリアルに伝わった」が最多となっています。また、企業選び・選考中に参考にする動画として「働いている様子がわかる動画」が約71%で挙げられています。
この「働いている様子がわかる動画」という点で、1日密着動画は非常に相性が良いです。
3. 学生の不安を減らせる
採用動画は、企業の魅力を伝えるだけのものではありません。
学生の不安を減らす役割もあります。
特に新卒採用では、学生にとって社会人経験がないため、仕事のイメージがぼんやりしがちです。
仕事についていけるのか
先輩はちゃんと教えてくれるのか
どのくらい忙しいのか
失敗したときにどうフォローされるのか
1日の中でどんな業務があるのか
入社後の自分が想像できるか
こうした不安を減らすには、抽象的な説明よりも、具体的な場面を見せる方が効果的です。
例えば、先輩が新人に声をかけている場面。
業務後に振り返りをしている場面。
移動中に仕事の考え方を話している場面。
困ったときに相談している場面。
こうした何気ないシーンが、学生にとっては安心材料になります。
1日密着動画は、華やかな演出よりも、実際の働き方を見せることで不安を減らせる点が強みです。
4. 会社のリアルさが伝わる
採用動画で注意したいのは、良く見せすぎることです。
もちろん、企業の魅力を伝えることは大切です。
ただ、実際の職場とかけ離れた演出をしすぎると、入社後のギャップにつながる可能性があります。
学生もその点には敏感です。
学情の調査では、動画視聴で志望度が上がるという回答が多い一方で、「良い面を伝えるだけの動画よりも、企業のリアルを知れる動画を見たい」という声も紹介されています。
1日密着動画は、作り方によってはこの「リアル」を伝えやすい形式です。
完璧に整えられた会社紹介ではなく、実際の業務風景や社員の自然な表情を見せる。
大変なことも、やりがいも、日常の中で伝える。
その方が、学生にとっては信頼しやすい採用動画になります。
5. 入社後のミスマッチを減らしやすい
採用動画の目的は、応募数を増やすことだけではありません。
本当に大切なのは、応募後・内定後・入社後まで含めて、ミスマッチを減らすことです。
たとえば、仕事内容をよく理解しないまま応募が増えても、選考途中で辞退されたり、内定後に不安が強くなったり、入社後に「思っていた仕事と違った」と感じられたりする可能性があります。
1日密着動画は、仕事内容や職場の雰囲気を具体的に見せることで、学生が応募前に判断しやすくなります。
これは企業にとっても大切です。
「誰でもいいから応募してほしい」ではなく、
仕事内容や雰囲気を理解したうえで応募してほしい
という採用には、1日密着動画が向いています。
採用動画に関する近年の調査でも、求職者が採用動画に求める内容として「1日の流れ」や「職場の雰囲気」へのニーズが高いことが示されています。
まさに1日密着動画は、求職者が知りたい情報と企業が伝えるべき情報の接点になりやすい形式です。
社員インタビュー動画との違い
採用動画では、社員インタビューもよく使われます。
社員インタビューは、本人の考え方や入社理由、仕事のやりがいを伝えるには非常に有効です。
ただし、インタビューだけだと、仕事内容や1日の流れがやや抽象的になりやすいこともあります。
一方で、1日密着動画は、実際の業務シーンを見せながら進められるため、学生が働くイメージを持ちやすくなります。
種類 | 向いている内容 | 注意点 |
|---|---|---|
社員インタビュー動画 | 人柄、価値観、入社理由、やりがい | 話だけだと仕事内容が抽象的になりやすい |
1日密着動画 | 仕事内容、1日の流れ、職場の雰囲気 | 構成しないと単なる記録映像になりやすい |
座談会動画 | 社員同士の関係性、社風、会話の空気 | テーマ設計が弱いと雑談に見えやすい |
会社紹介動画 | 事業内容、会社全体の理解 | 学生目線が弱いと企業説明だけになりやすい |
理想は、1日密着の中に短いインタビューを組み込む形です。
仕事中の様子を見せながら、要所で本人の言葉を入れる。
そうすることで、仕事内容と人柄の両方が伝わります。
1日密着動画で入れるとよいシーン
1日密着動画を作る場合、ただ朝から夕方まで撮るだけでは、学生に刺さる動画にはなりません。
大切なのは、学生が知りたい情報に合わせてシーンを設計することです。
例えば、以下のようなシーンがあると伝わりやすくなります。
シーン | 学生に伝わること |
|---|---|
出社・朝の準備 | 1日の始まり、職場の空気 |
朝礼・ミーティング | チームの雰囲気、情報共有の仕方 |
業務中の様子 | 実際の仕事内容 |
先輩との会話 | 人間関係、相談しやすさ |
お客様対応・現場対応 | 仕事のリアル、責任感 |
昼休み・休憩 | 社員同士の距離感 |
振り返り・日報 | 成長の仕組み、教育体制 |
本人コメント | やりがい、大変さ、学生へのメッセージ |
特に大切なのは、業務の流れと社員の感情をセットで見せることです。
単に「何をしているか」だけではなく、
「なぜその仕事をしているのか」
「どんなところにやりがいがあるのか」
「最初はどこが難しかったのか」
まで伝えると、学生にとって理解しやすくなります。
1日密着動画で避けたいこと
一方で、1日密着動画には注意点もあります。
特に避けたいのは、ただの業務記録になってしまうことです。
朝から順番に撮影して、時系列で並べただけでは、学生にとって見る理由が弱くなります。
大切なのは、密着の中にストーリーを作ることです。
例えば、
入社前は不安だったが、今は少しずつ成長している
最初は難しかった仕事が、先輩の支えでできるようになった
仕事の大変さもあるが、それ以上にお客様からの反応がやりがいになっている
1日の中で、チームで支え合って仕事を進めている
こうした流れがあると、学生は単なる業務紹介ではなく、
その社員の成長や仕事の意味
として見ることができます。
1日密着動画は、リアルに見せることが大切ですが、構成が不要という意味ではありません。
むしろリアルな素材を、学生が理解しやすい順番で編集することが重要です。
どんな企業に向いているか
1日密着動画は、特に以下のような企業に向いています。
仕事内容が文章だけでは伝わりにくい
現場職や営業職など、実際の動きが重要な職種を採用している
入社後のミスマッチを減らしたい
学生に職場の雰囲気を伝えたい
若手社員のリアルな姿を見せたい
採用サイトの情報だけでは差別化しにくい
説明会や面接前に、仕事理解を深めてもらいたい
特に、建設、製造、物流、医療・介護、不動産、営業職、サービス業などは、1日密着動画との相性が良いです。
これらの業界や職種は、仕事内容の具体的なイメージが学生に伝わりにくいことがあります。
だからこそ、実際に働く姿を見せることで、理解が進みやすくなります。
1日密着動画は、採用活動のどこで使えるか
1日密着動画は、採用サイトに載せるだけでなく、さまざまな場面で活用できます。
活用場所 | 使い方 |
|---|---|
採用サイト | 職種紹介ページや社員紹介ページに掲載 |
会社説明会 | 仕事内容を説明する前後に上映 |
合同説明会 | ブース前で短縮版を流す |
面接前 | 応募者に事前共有して仕事理解を深める |
内定者フォロー | 入社前の不安を減らす |
SNS | 短尺に分けて発信 |
求人媒体 | テキスト情報の補足として掲載 |
おすすめは、1本の長尺動画だけで終わらせないことです。
例えば、5〜8分程度の本編を作り、そこから30秒〜1分程度のショート版を切り出す。
採用サイトには本編、SNSや説明会では短縮版を使う。
このように二次活用を前提にすると、撮影した素材を無駄なく使いやすくなります。
まとめ
1日密着動画が学生に刺さる理由は、学生が知りたい情報と相性が良いからです。
学生は、会社の説明だけでなく、
自分がそこで働くイメージを持てるか
を重視しています。
そして、採用動画に求められているのも、仕事内容や1日の流れ、職場の雰囲気など、実際に働く姿をイメージできる情報です。
1日密着動画は、
仕事内容が具体的にわかる
職場の雰囲気が伝わる
学生の不安を減らせる
会社のリアルさが伝わる
入社後のミスマッチを減らしやすい
という点で、新卒採用と相性の良い採用動画です。
採用動画を作るときは、ただ会社を良く見せるのではなく、学生が知りたいことに答えることが大切です。
その意味で、1日密着動画は「会社の魅力を伝える動画」であると同時に、
学生が自分に合う会社かを判断するための動画
でもあります。
採用動画・1日密着動画のご相談について
株式会社トラストスタジオでは、採用動画、社員インタビュー動画、1日密着動画、会社紹介動画など、企業向けの映像制作を行っています。
採用動画の制作では、いきなり撮影内容を決めるのではなく、
どんな学生に届けたいのか
採用活動のどこで使うのか
学生のどんな不安を減らしたいのか
どの社員に密着すると伝わりやすいのか
本編動画とショート動画をどう使い分けるのか
といった部分から一緒に整理します。
「採用動画を作りたいけど、社員インタビューと1日密着のどちらが良いかわからない」
「学生に仕事内容をもっと具体的に伝えたい」
「採用サイトや説明会で使える動画を作りたい」
という段階でも、ご相談いただけます。



