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会社紹介動画の構成の作り方|採...
企画・構成
著者:庄司 優 公開日:2026/7/29 23:00
会社紹介動画の構成の作り方|採用・営業・広報で使い分ける設計テンプレート

会社紹介動画を作るとき、最初に決めるべきなのは「何を撮るか」ではなく、「誰が、どの場面で見て、視聴後にどうなってほしいか」です。情報をすべて盛り込んでも、目的が曖昧なままでは視聴者に残るメッセージが弱くなります。
一方で、採用・営業・広報では、同じ会社を紹介する動画でも視聴者の疑問と必要な情報が異なります。本記事では、企業の人事・広報担当者が制作会社へ相談する前に整理したい構成の考え方を、テンプレートとチェックリストを交えて解説します。
会社紹介動画は「用途」から逆算して構成する
会社紹介動画には、すべての用途に共通する万能な構成はありません。まず掲載先と視聴状況を想定し、動画が担う役割を一つに絞ります。採用サイトで会社を初めて知る候補者に見せるのか、商談前の見込み顧客に事業の全体像を伝えるのか、コーポレートサイトで取引先や地域社会へ姿勢を示すのかによって、冒頭で提示すべき内容が変わります。
用途が複数ある場合は「主目的」と「二次利用」を分け、一本の中に情報を詰め込みすぎないようにします。
採用・営業・広報で変わる構成の重点
用途 | 視聴者の主な疑問 | 構成で重視する内容 |
|---|---|---|
採用 | どのような人と、どのように働くのか | 仕事内容、社員の言葉、職場の雰囲気、働く場面 |
営業 | 何を解決でき、なぜ相談する価値があるのか | 顧客課題、事業の仕組み、提供価値、相談後の流れ |
広報 | どのような考えで事業を行う会社なのか | 社会との関係、企業姿勢、事業の背景、将来像 |
採用向けでは働く場面、営業向けでは顧客課題と提供価値、広報向けでは企業姿勢が日々の活動にどう表れるかを映像で裏付けます。
基本となる5つの構成要素
1.冒頭で「自分に関係がある」と感じてもらう
最初から会社名や所在地を順番に説明するのではなく、視聴者が抱える疑問や、会社を象徴する具体的な場面から入ります。採用なら仕事の現場、営業なら顧客課題、広報なら社会との接点など、続きを見る理由になる情報を置きます。
2.会社の役割を一文で示す
「当社は何をしている会社か」を、専門用語を減らして一文にします。複数事業がある場合も、事業名を並べる前に、誰にどのような価値を提供しているかという共通点を示します。この一文は構成全体の判断軸になります。
3.具体的な事業・仕事の場面で裏付ける
ナレーションだけで説明せず、製造工程、打ち合わせ、サービス提供、社員の行動など、実際に撮影できる場面へ置き換えます。
4.人の言葉で理解を深める
代表者や社員のインタビューは、パンフレットの文章を読み上げるのではなく、経験や判断の背景を語ってもらうと映像らしい説得力が生まれます。誰に何を話してもらうかは、役職の高さではなく、視聴者の疑問に答えられるかで決めます。
5.視聴後の次の行動を示す
応募、問い合わせ、資料閲覧、別ページへの移動など、視聴後に取ってほしい行動を決めます。動画だけで情報を完結させようとせず、Webページや説明資料と役割を分担すると、構成を簡潔にできます。
メッセージを絞るための整理方法
社内から要望を集めると、伝えたい内容は増えがちです。まず候補をすべて書き出し、「視聴者が必ず知るべきこと」「映像で見せる価値があること」「Webや資料で補足できること」に分類します。動画に残すのは前の二つを中心にし、情報量ではなく理解の順序を整えます。
主な視聴者を一種類に絞れているか
視聴後に期待する行動を一つ決めているか
最も伝えたい内容を一文で説明できるか
そのメッセージを裏付ける場面や人物があるか
動画以外で補足する情報を分けているか
制作会社へ渡す構成メモ
完成した台本を用意する必要はありません。案件の背景、主目的、ターゲット、掲載先、視聴後の行動、伝えたいメッセージ、撮影できる場所・人物・既存素材、公開希望日をまとめれば、制作会社が構成を提案しやすくなります。未決定事項は空欄にせず、「提案してほしいこと」として明記します。
複数社へ相談する場合は、前提条件をそろえるため、先に動画制作のRFP(提案依頼書)の書き方も確認しておくと、企画と見積もりを比較しやすくなります。制作会社選びの段階では、動画を外注する前に確認したいポイントも参考になります。
構成案を社内で確認するときのポイント
構成案の確認では、言葉遣いや細部の好みだけでなく、「この順番で初めて見る人が理解できるか」を見ます。担当者は事業を知っているため説明を省いても理解できますが、視聴者には前提知識がありません。専門用語、社内略称、複数事業の関係など、初見で迷う箇所がないかを確認します。
また、撮影前に構成を固めることは、出演者や場所の手配にも関わります。どの発言を誰から引き出すか、どの場面がメッセージの根拠になるかを整理し、撮影できない場合の代替素材も決めます。構成案、絵コンテ、撮影リストの役割を混同せず、構成案では情報の順番、絵コンテでは画面の見せ方、撮影リストでは当日に必要なカットを確認します。
社内確認は、事業内容の正確さ、ブランドとの整合、権利・機密情報、最終決裁の担当を分けると進めやすくなります。全員がすべてを直すのではなく、確認範囲を明確にして窓口が意見をまとめましょう。
依頼前チェックリスト
採用・営業・広報のうち主目的を決めた
最優先の視聴者と視聴場面を整理した
冒頭で提示する視聴者の疑問を決めた
会社の役割を一文で説明した
メッセージを裏付ける撮影場面を挙げた
出演候補者と社内確認者を整理した
視聴後の導線を決めた
未決定事項を提案希望として分けた
まとめ
会社紹介動画の構成は、会社が話したい順番ではなく、視聴者が理解しやすい順番で設計します。用途、ターゲット、視聴後の行動を先に決め、冒頭の問い、会社の役割、具体的な場面、人の言葉、次の導線へつなげることで、情報を詰め込みすぎずに会社の特徴を伝えられます。
トラストスタジオでは、企業向け動画について、目的やターゲットが固まっていない段階から構成整理のご相談を受け付けています。採用・営業・広報のどこから設計すべきか迷っている場合も、この記事の下にあるお問い合わせボタンからお進みください。
よくある質問
会社紹介動画の長さは何分が適切ですか?
最適な長さは掲載先と視聴状況で変わります。先に「誰が、どこで、何を知るために見るか」を決め、必要な情報だけで尺を設計します。採用サイト、商談、展示会では適切な構成も異なります。
会社紹介動画の構成で最初に決めることは?
最初に決めるのは撮影内容ではなく、最優先の視聴者、視聴場面、視聴後に取ってほしい行動です。この3点が決まると、冒頭の問いや盛り込む情報を判断しやすくなります。
採用・営業・広報で同じ動画を使えますか?
二次利用は可能ですが、すべてを一本に詰め込むとメッセージが弱くなりがちです。主目的に合わせた本編を設計し、必要に応じて用途別の短尺版や差し替え版を作る方法が効果的です。




